FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限を下抜け!

 

★7月27日以降の金標準先物の60分足では、6,450円近辺でのもみ合い相場が続いたが、上値が重くなり下落基調となった。いったん、一目均衡表雲下限120時間SMA(赤線)がサポートとして意識されたが、結局下抜けする展開となった。しかし、6,358円を底値として反転する展開になった。戻り場面では120時間SMAが一転レジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。日中取引では、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので、動きがあるかが注目される。

 

NY金先物市場は1808.20-1823.20ドルのレンジ相場となった。NY入り時には弱含んでいた金先物価格だが、米ISM製造業景気指数が市場予想を下回り米金利が低下したことで、金先物は徐々に下げ幅を縮め、引けに近づくと買い戻しが優勢になり反発して引けた。ニューヨーク市場の序盤に1808.20ドルまで下げたが、米長期金利の動向を意識して1823.20ドルまで戻した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を維持出来なかったことで、買い方からの手仕舞い売りが出やすい。また、戻り場面では『やれやれ売り』が上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン下方から緩やかに上向きになっていることから、戻り基調になっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることから下落基調になっている。真逆の動きになっていることから、寄り付き後の動きに注意が必要となる。

 

金標準先物の日足では、再び75日SMA、25日SMAを下抜けしたことで上値が重くなった。一方で、260日SMAの6,348円がサポートとして意識されている。短中長期の各SMAが収束してきていることから、上下に大きく放れる可能性が高まっている。NY金先物市場では、米長期金利の低下が好感され底堅い展開になっている。米長期金利も1.2%割れとなっており、下げ止まるかが注目される。為替市場では、米長期金利の低下から109円台前半まで円高が進行しており、金標準先物の重石となる。

本日の注目点は、上値には5日SMAの6,396円、10日SMA6,393円、25日SMA6,386円、75日SMA6,420円がレジスタンスとして意識される一方で、260日SMAの6,348円がサポートして下支えしている。上下どちらに放れるかが焦点となる。60分足では、雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など動きが出るかも注目される。

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