FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限を下抜け!

 

★2月18日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限を下抜けしたことで下押しバイアスが強まりやすい。戻り場面は長く続かずじり高基調になった。再び心理的な節目となる6,000円が視界に入ってきた。夜間取引では、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1763.90-1805.00ドルのレンジ相場となった。米長期金利が大幅に上昇し、金利を生まない金は売りが継続した。また、ドルが対ユーロで上昇し、ドル建ての金に割高感が生じたことも売りを後押しした。アジア市場の序盤で1805.00ドルまで買われたが、米金利高を警戒してじり安の展開となった。ニューヨーク市場で1763.90ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では1770ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、辛うじて出来高の多い価格帯の下限で下げ止まっている。ただ、下抜けすると手仕舞い売りが出やすく、下げを加速させやすい。一方で、出来高の多い価格帯がサポートになることも多いことから注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から下落基調となりゼロラインを下抜けしたことで、下落の勢いが強い。MACDが横ばいになるまでは、下押しバイアスが強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準でもみ合い展開となっており、明確な下落トレンドが発生していることから、底這いが継続する可能性がある。

 

金標準先物の日足では、260日SMAの6,139円がレジスタンスとして意識され上値を抑えられた。そのため、5日SMAの6,090円を下抜けしたことで、短期的にも下押しバイアスが強まりやすい。再び下値では、6,000円が意識される。また、11月30日安値の5,900円も下値目処となりやすい。NY金先物市場も、米長期金利の急上昇を嫌気して売られ、再び心理的節目の1,800ドルを下回り展開になっている。米長期金利の上昇基調が継続すると、下値模索の展開になりやすい。為替市場は、106円台で推移していることで、金標準先物市場の下支えになっている。

本日の注目点では、再び6,000円へ向かって下落するのか、それとも5日SMAを回復するのかが焦点となる。米FRB要人から米長期金利の上昇容認発言が出ていることから、金利の上値試しとなりやすい。そのため、金の上値が重くなりやすい。

 

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