★1月15日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限がサポートとして意識され反転する展開になった。ただ、引けにかけては上値の重い展開になった。24時間SMA(緑線)も上向きになっているほか、雲の上限の上方に位置していることで、短期的には緩やかに上昇基調が継続している。
NY金先物市場は1831.10-1870.70ドルのレンジ相場となった。NY序盤は為替相場がドル高・ユーロ安に振れ、ドル建ての金先物に割高感が出たことで売りが先行した。ただ、バイデン米新政権のもとで大規模な追加経済対策が実施されればインフレ高に繋がるとの見方は根強く、インフレヘッジを目的とした金買いが本日も押し上げ要因となった。投機筋による買いも巻き込み、一時1870ドル台まで上値を伸ばしている。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで買い方からの『やれやれ売り』を吸収しての上昇となっている。ただ、値動きが荒いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルと共に緩やかに上昇基調となっていることで、上向きバイアスを維持している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準で横ばいになっていることで、上昇の勢いは鈍化してきている。MACDの動きに注意が必要となる。
金標準先物の日足では、緩やかに下向きとなっている10日SMAの6,228円や200日SMAの6,243円がレジスタンスとして意識されており、上抜け出来るかが注視される。ただ、5日SMAが緩やかに上向きになってきていることで、短期的には上昇基調は継続している。NY金は、このところリスク回避の買い材料から、将来のインフレヘッジへの買い材料になっていことが注目される。米国株高や米長期金利上昇でも、インフレ率が上昇してくるようなら買われやすくなる。為替市場では、米国の財政拡張と金融緩和の長期化思惑などからドルの上値を抑える展開となっている。しかし、過度なドル売りにはつながっていない。
本日の注目点は、10日SMAや200日SMAを上抜け出来るのか、それとも再び5日SMAを下抜けしてくるのかが焦点となる。勢い的には戻り基調となっていることから、一気に200日SMA回復なら強い相場となりやすい。
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