FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限がレジスタンス!

 

★2月15日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,000円がサポートとして意識され下げ止まり、反発する展開になった。24時間SMA(緑線)を上抜けたものの、一目均衡表の雲下限がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となった。徐々に雲の下限が低下傾向にあることから、今後もレジスタンスとして意識されるかが焦点となる。

 

NY金先物市場は1759.00-1790.90ドルのレンジ相場となった。金先物価格は為替市場でドル安が進んだことで割安感から上昇していたが、徐々に米金利高でドルが買い戻されたこともあり、上げ幅を削り小幅に続伸して引けた。前日に続いて安全逃避のドル買いが観測されており、金先物は一時1759.00ドルまで下落する場面があった。押し目買いが観測されたが、代替資産である金の需要は回復していない 。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高が多い価格帯多くあり、上値の重石になっている。そのため、しばらくは日柄整理的な動きが必要となる。ただ、6,000円前後では短時間で出来高が膨らんだことから、押し目買いが下支えとなっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインまで上昇してきた。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。そのため、MACDのゼロラインがレジスタンスとして意識され、上値を抑える可能性がある。

 

金標準先物の日足では、相場の節目を下抜けしたことで下押しバイアスが強い。下向きの5日SMAの6,094円がレジスタンスとして意識されている。NY金先物市場では、押し目買いで下げ止まる展開になったが、金需要が回復したわけではなく弱い地合いが継続している。為替市場では、105円台後半から上値の重さが意識され始め、105円台半ばまで押される展開になっている。米長期金利が上昇してきているものの、ドルの余剰感も徐々に高まってきている可能性がある。

本日の注目点では、下向きの5日SMAを上抜け出来るのか、それとも心理的な節目である6,000円を下抜けする展開になるのかが焦点となる。6,000円を下抜けすると、昨年11月30日安値5,900円が視界に入ってくる。

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