FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限がレジスタンス!

 

★金標準先物の60分足では、心理的節目として意識されていた7,800円を一旦下抜け7,729円まで下押ししたものの、反転して戻り基調となった。そのため、心理的節目となる7.800円は回復した。ただ、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を抑えられる展開になっている。また、寄り付き後に雲のネジレがありトレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。夜間取引でも雲のネジレがあり相場が動意付く可能性もある。雲の上抜きが出来るかがポイントになる。

 

NY金先物市場は1816.30-1858.00ドルのレンジ相場となった。スイス中銀や英中銀など世界各国の中銀が金融引き締めに動いたことで株式市場が下落し、安全資産としての金需要が高まった。外国為替市場でのドル売りで金の割高感が後退したことも支えとなった。ロンドン市場で1816.30ドルまで下げたが、主要通貨に対するドル安進行を受けて反転した。ニューヨーク市場では米長期金利の続落や株安を意識した買いが強まり、通常取引終了後の時間外取引で1858.00ドルまで上昇した。

 

価格別出来高では、出来高の多い価格帯が上値にあることから、戻り場面では上値の重しとして意識される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜け両線とも緩やかに上向きになっていることから、戻り基調は継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dの両線は上向きを維持しており、戻り基調は続いている。両オシレータともに戻り基調が継続していることから、寄り付き後も継続するかが焦点になる。

 

金標準先物の日足では、10日SMAの7,887円を下抜けたことで、5日SMAの7,904円ともに一転してレジスタンスとして意識されやすい。一方下値では、25日SMAの7,699円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。NY金先物市場は、世界的な金融引き締めから景気減速懸念が浮上しており、リスク回避の金買いが入りやすい。また、欧米市場でドル安となったことも、金買いにつながった。外国為替市場では、世界各中銀が金融引き締めに動くなか、本日最終日となる日銀金融政策決定会合でも金融政策の変更などが実施されるとの思惑もあり、円買いが強まった。もし、金融政策に変更がなければ、再び円売りが強まる可能性が高い。

本日の注目点は、レジスタンスとして意識されている5日SMAと10日SMAを上抜け出来るのか、それとも25日SMA付近まで下押しするのかが焦点となる。また、60分足では、寄り付き直後に雲のネジレがあることや、夜間取引でも雲のネジレがあり相場が動意付く可能性がある。お昼前後に日銀金融政策決定会合が終了することから、その後に為替市場の振れと共に金市場も動意付く可能性がある。

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