FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限がレジスタンス!

 

★12月15日以降の金標準先物の60分足では、雲ネジレ付近で120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され戻り基調となった。しかし、一目均衡表雲下限と90時間SMA(紫線)がレジスタンスとして意識され上値が抑えられる展開になっている。もみ合い相場となっており、材料待ちの様相となっている。

 

NY金先物市場は1785.00-1801.70ドルのレンジ相場となった。米長期債利回りが上昇し、金利が付かない金の価値が相対的に低下して売りに押された。また為替相場でドルが対ユーロで買い戻され、割高感が生じたドル建て金の重石となった。ニューヨーク市場の序盤にかけて1801.70ドルまで買われたが、米国株高を受けて安全逃避的な買いは縮小した。一時1785.00ドルまで売られた。ただ、通常取引終了後の時間外取引では下げ渋り、1790.00ドルまで戻す場面があった。 

 

価格帯別出来高では、戻り基調となったものの出来高の多い価格帯で上値を抑えられる展開になっている。買い方からの『やれやれ売り』が一巡するまでは上値の重い展開が継続される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上で横ばいになっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、50.0%前後で横ばいになっていることで、もみ合い相場でトレンドレスの状態になっている。

 

金標準先物の日足では、緩やかに下向きになっている25日SMAの6,573円がレジスタンスとして意識され上抜け出来ない状態が続いている。一方、緩やかに上向きになっている10日SAMの6,446円がサポートとして意識され下値を支えている。そのため、狭いレンジ内でのもみ合い相場が続いている。NY金先物市場は、米国株高、米長期金利上昇やドル高から売られやすい地合いだったが、小幅に下げたものの1,700ドル台後半で底堅く推移した。為替市場では、米長期金利の上昇やリスク選好の円売りが強まり114円台を回復した。ただ、上値追いの展開にならず、114円台前半でのもみ合い相場となっている。

本日の注目点は、25日SMAを上抜け出来るのか、それとも10日SMAを下抜けるのかが焦点となる。今週は全般にクリスマスウィークで市場参加者が少なく、トレンドを追うような動きにはなり難い。一方で、流動性が薄いことから急騰・急落などのような動きになりやすいので注意が必要である。

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