FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限がサポート!

 

★9月17日以降の金標準先物の60分足では、一目均衡表の雲下限がサポートラインとして意識され、24時間SMA(緑線)を挟んでもみ合い相場が続いている。先行き雲の厚みがなくなることから上抜けるのか、それとも下抜けるのかが注目される。各SMAが下向きとなっていることから、もみ合い相場ながらも下押しバイアスが強いことを示している。

 

NY金先物市場は1854.10-1879.30ドルのレンジ相場となった。リスク回避のドル買いが先行し、ドル建ての金価格に割高感が生じて下落した。リスク回避目的で金を買う動きを抑制した。今週は週を通じて、株安局面で株価下落による損失を補う換金目的の金売却も意識された。NY午後に米国株は堅調へ転じてリスクセンチメントは改善したように見えたものの、金の押し目を拾うような動きは特に強まらなかった。NY市場ではユーロ安を意識した売りが強まり、1854.10ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引で1870.50ドルまで戻したが、買いは続かず、おおむね1865ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんでいることから、押し目買いも入ってきている。ただ、上値でも出来高の多い価格帯があることから、戻り場面では買い方らの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとなり横ばいとなっており、トレンドレスの状態を示している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%Dが下向きとなりSlow%Dを下抜け寸前となっていることで、下押しバイアスが強まっている。

 

金標準先物の日足では、100日SMAの6,295円がサポートとなり下支えする展開も3日目となり、底堅さが意識される。一方で、5日SMA、10日SMA、25日SMAが下向きとなっており、短期的には下押しバイアスが強いことを示している。また、5日SMAの6,383円や75日SMAの6,411円がレジスタンスとして意識される。NY金は米国株の下落に伴う換気売りが優勢となっていたが、週末は米国株高にもかかわらずドルインデックス指数が上昇したこともあり、上値の重い展開となった。利益確定売りが継続している。為替市場では、ドル/円は9月21日安値103.94円から戻り基調が継続しているが、上値の重い展開となっている。下向きの50日SMAの105.87円が戻り上値目処として意識される。

本日の注目点は、100日SMAで3日間下げ止まっていることから、戻り反発があるのか、それとも上値の重さから100日SMAを下抜けするのかが焦点となる。100日SMAを下抜けると6,200円前後が視界に入る。

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