FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限がサポート!

 

★7月26日以降の金標準先物の60分足では、高値圏でもみ合いの後に下落調整になったものの、120時間SMA(赤線)や雲の下限がサポートとして意識され下げ止まる展開になった。しかし、上値では240時間SMA(茶線)や雲の上限がレジスタンスとして意識され上値を抑える可能性がある。徐々に雲の厚みが増してくることから、雲の中でのレンジ相場となりやすい。

 

NY金先物市場は1813.10-1835.550ドルのレンジ相場となった。週末・月末ということもあり、利益確定の売りが先行した。為替相場でドルが買い戻され、ドル建て金価格に割高感が生じたことも重石となった。 ロンドン市場の序盤に1835.50まで買われたが、ニューヨーク市場で1813.10ドルまで反落した。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんでいたが、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで買い方からの手仕舞い売りも巻き込み下落調整となった。戻り場面では、出来高の多い価格帯が上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルとともに下向きになっていることから、下押しバイアスが強い。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになってきていることで、戻り基調となっている。そのため、寄り付き後にMACDの動きが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた75日SMAの6,414円を上抜けしたことで、上値が軽くなっている。7月15日の直近高値6,479円を上抜け出来るかが焦点となる。NY金先物は、月末絡みのドル買いフローや利益確定売りなどから弱含みの展開になった。ただ、心理的節目となる1,800ドル台を維持しており、底堅さも意識される。為替市場では、週末・月末で方向感の欠く展開になった。ただ、109円台後半で推移していることから、金標準先物の下支えになっている。月曜日が実質月末となることから、実需筋からのドルのフローで上下に振れる可能性がある。

本日の注目点では、75日SMAを上抜けしたことで上値が軽くなっている一方で、60分足の短期のところでは、抵抗体があり上値の重さが意識されやすい。そのため、75日SMAを維持出来かが焦点となる。

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