FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限を意識した展開!

 

★9月2日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる7,900円を維持出来ずに下抜けしたものの、雲の上限がサポートとして意識されると下げ止まる展開になった。雲の上限が緩やかに上昇することから、サポートされながら戻り基調となるかが注目される。また、サポートとして意識されていた24時間SMA(緑線)を下抜けしたことで、早々に回復出来るかも焦点になる。

 

NY金先物市場は1713.70-1739.40ドルのレンジ相場となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がオンライン会合でインフレ抑制に取り組んでいる姿勢を改めて表明したことで利上げ期待から米金利が上昇。金利を生まない金に売りが集まった。ロンドン市場で1739.40ドルまで買われたが、米長期金利は反発したことから、ニューヨーク市場の中盤にかけて1713.70ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1720ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、7,900円前後で出来高が膨らんだものの、下抜けしたことでいったんはレジスタンスとして意識されやすい。また、雲上限を下抜けしてくるようなら、買い方からの手仕舞い売りも出やすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともに下向きになり下落基調が続いている。ゼロラインがサポートして意識され反発するのか、それとも下抜けして下落基調が強まるかが注目される。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DとSlow%Dの両線が上向きになっており、戻り基調となっている。寄り付き後のMACDの動向が注視される。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた100日SMAを上抜けしており、心理的節目となる8,000円が視界に入っている。ただ、上昇基調が早かったことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。NY金先物市場は米長期金利の動向に振られる展開となっている。米FRBの金融引き締めの長期化が意識されており、上値の重い展開が継続しやすい。外国為替市場では、日米金融政策スタンスの違いを意識したドル買いが入りやすい。ただ、ドル高・円安基調が早かったこともあり、利益確定売りも出やすい。ただ、円安基調は継続しそうなことから、金標準先物の下支えになりやすい。

本日の注目点は、週末ということもあり利益確定売りも出やすく上値を抑える展開になりやすいほか、心理的節目として8,000円が視界に入っていることから上値が重くなると利益確定売りが出やすい。60分足では、引き続き雲の上限がサポートとして意識され下支えするかが注目される。

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