FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限を上放れ!

 

★7月21日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限を上抜けてレジスタンスとして意識されていた240時間SMA(茶線)も上抜ける展開になった。ただ、7,600円より上では、利食い売りや手仕舞い売りが出やすく滞空時間は短かった。レンジ相場上抜けしたことで、戻り上値を試す展開になりやすい。先行き雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1709.10-1739.60ドルのレンジ相場となった。ドル買いが強まり、ドルで取引される金先物に売りが入る場面もあったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、方向感なく前日終値に近い水準での取引が続いた。なお、時間外ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言がハト派と捉えられ、米金利低下・ドル安の影響で、金先物相場は上昇している。ニューヨーク市場の序盤にかけて1709.10ドルまで売られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果判明後に1739.60ドルまで上昇した。米国株高を意識して上げ渋ったが、通常取引終了後の時間外取引では主に1730ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方による戻り売り圧力は軽減してきている。高値圏で出来高が増えるかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルと共に上向きを維持していることから、戻り基調は継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ高水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強まっている。両オシレータは真逆のシグナルを発していることから、寄り付き後の動向が注視される。

 

金標準先物の日足では、連日5日SMAと10日SMAに上値を抑えられる展開が続いており、上値の重い展開になっている。NY金先物市場は、米FOMC後に米金利が急低下し、ドル安になったこともあり戻り基調となった。米金利が引き続き低下傾向となるのかが焦点になる。外国為替市場では、米金利急低下からドル売り・円買いが強まり、137円半ばから136円半ばまで円高進行となったことで、金標準先物の上値を抑えた。

本日の注目点は、引き続き5日SMAと10日SMAを上抜け出来るのか、それとも上値の重さが意識され下値模索の動きになるのかが焦点になる。60分足では、レンジ相場の上放れとなったことで、短期的には上値追いの動きになりやすい。

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