★5月13日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限を上抜けしたものの7,550円が上値目処として意識され上値が重くなった。一方、雲上限がサポートとして意識され下支えしている。そのため、値動きがこう着しており、寄り付き後の動向が注目される。
NY金先物市場は1808.40-1848.20ドルのレンジ相場となった。為替でドルが軟調に推移し、割安感が生じたドル建て金は朝方から買いが先行した。5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大きく下回ると、安全資産とされる金に資金が向かった。その後に発表された弱い米経済指標も支えとなり、一時1848ドル台まで上値を伸ばした。アジア市場の終盤にかけて1808.40ドルまで売られたが、欧米市場では米長期金利の低下を意識した安全逃避的な買いが観測された。換金目的の売りは一巡した。ニューヨーク市場の中盤にかけて1848.20ドルまで上昇し、通常取引終了後の時間外取引では1840ドルを挟んだ水準で推移した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしておりサポートとして意識される。また、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しての上昇になっていることで、やや上値は軽くなっている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてシグナルと共に上向きになっており、戻り基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ており、上値が重くなると調整的な動きになりやすい。
金標準先物の日足では、下向きの5日SMAが引き続きレジスタンスとして意識され上値を抑えている。また、10日SMAの7,638円も下向きになっており、上値目処として意識される。一方、下値では75日SMAの7,391円が連日サポートして意識され下値目処として意識されている。NY金先物市場は、欧米株が続落していることから、リスク回避の動きが強まり米長期金利の低下を好感した買いが入っている。そのため、株価や金利の動向に振れる展開が焦点になる。外国為替市場では、米国株安や米長期金利の低下で上値の重い展開が続いている。ただ、日米金融政策スタンスの違いは明確であり、リスク回避の動きが和らぐと再びドル買いが強まりやすい。
本日の注目点は連日同様に5日SMAを上抜け出来るのか、それとも75日SMAを下抜けするのかが焦点になる。60分足では、雲の上限がサポートとして意識されているが、維持出来るかがポイントになる。
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