FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限がサポート!

 

★9月7日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限を上抜けると72時間SMA(青線)と共にサポートとして意識され下支えする展開になっている。雲のネジレでは大きな変化もなく無難に通過した。ただ、NY時間帯に入ると雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。各SMAが上向きになっていることで、短期的には上昇基調を維持している。

 

NY金先物市場は1722.30-1746.40ドルのレンジ相場となった。明日13日に米8月消費者物価指数(CPI)の発表を控え為替市場でドルの調整売りが優勢となり、ドル建ての金は割安感から買いが優勢となった。アジア市場で1722.30ドルまで売られた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1746.40ドルまで買われた。ユーロ・ドルの値動きを意識し買いが入った。ただ、通常取引終了後の時間外取引では株高を意識して上げ渋り、1740ドルを下回る水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで戻り基調となったことで、買い方からの『やれやれ売り』に上値を抑えられる展開になっている。やれやれ売りを吸収出来る買いが入るかが焦点になる。出来高の多い価格帯を上抜け出来ると、上値追いの動きになりやすい。

 

MACD(12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしたものの、シグナルと共に横ばいになっており、トレンドレスの状態になっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DとSlow%Dが下向きになっており、下押しバイアスが強まってきている。寄り付き後にMACDがシグナルを明確に下抜けするようなら、下押し調整となりやすい。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMA7,872円がサポートとして意識され下支えされている。短期的には上昇基調が続いているが、心理的節目となる8,000円が意識され上値が重くなってきている。NY金先物市場は、米8月CPI発表を控え1,700ドル台前半でのもみ合い相場となっている。ユーロ/ドルや米債金利の動向に振れやすい地合いとなっている。外国為替市場では、欧州市場では一旦ドルが売られたものの、不調な米債入札を受け米長期金利が上昇するとNY引けにかけてはじり高となり、方向感を欠く展開になった。NY引けにかけて142円台後半で推移したことで、金標準先物の下支えとなった。

本日の注目点は、5日SMAを維持出来るかが焦点になる。下抜けするようなら10日SMAの7,772円や、100日SMAの7,720円が下値目処として意識される。60分足でも、雲の上限を維持出来るかが注視される。

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