★5月31日の金標準先物の60分足では、雲の上限がサポートとして意識されもみ合い相場が継続している。各SMAは緩やかに上向きになっていることから、もみ合い相場ながら短期的には上昇基調が継続している。先行きも雲の上限は横ばいとなっており、サポートして下支えするかがポイントになる。
NY金先物市場は1843.00-1861.20ドルのレンジ相場となった。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締め観測が高まるなか、米長期金利の上昇とともに外国為替市場ではドル高が進んだ。ドル建てで決済される金価格の割高感が意識され、売りに押される場面が目立った。ニューヨーク市場の序盤にかけて1861.20ドルまで買われたが、米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りが強まり、ニューヨーク市場の終盤にかけて1843.00ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1845ドル近辺で推移した。
価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんでおり、利益確定売りや新規の売りを吸収する動きになっている。売りが一巡すると反発しやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され緩やかに反発の兆しとなっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値・下値を切り上げながら上昇したが、やや買われ過ぎ過熱感が出ている。また、%Dが下向きになってきていることで、上昇のモメンタムは鈍化してきている。寄り付き後のMACDの動向がカギとなる。
金標準先物の日足では、上向きの5日SMAがサポートとして意識され、短期的には上昇基調が継続している。上向きの10日SMAも25日SMAを上抜け寸前となっており、上抜け出来ると上昇に弾みが付く可能性もある。一方、NY金先物市場は米長期金利とドルの上昇を嫌気した売りが強まっている。相場環境的にはNY金はアゲンストの材料が多く上値の重い展開が継続する。外国為替市場では、改めて日米金融政策スタンスの違いが明確になり、ドル買い・円売りが強まっている。そのため、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点では、10日SMAが25日SMAを上抜けるゴールでクロスを達成するかにある。また、60分足でも雲の上限が下支えとなり、出来高が膨らんでいることから売り一巡後の反発期待が高まる。
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