FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限から反発!

 

★6月2日以降の金標準先物の60分足では、雲上限が支えになりもみ合い相場が続いていたが、雲から上放れする展開になってきた。各SMAが緩やかに上向きになっており、上昇基調が継続している。先行き雲が上昇しており抵抗体として意識されるかが注目される。

 

NY金先物市場は1838.50-1858.20ドルのレンジ相場となった。米長期金利の低下を背景に、外国為替市場では対ユーロなどでドル売りが進み、ドル建てで決済される金価格の割安感が意識された。アジア市場で1838.50ドルまで下げた後、米長期金利の伸び悩みを意識して、ニューヨーク市場の終盤にかけて1858.20ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に1855ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、7,750円前後で出来高が膨らんでおり、約100円抜きとなることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが相場のポイントになる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともに横ばいになっており、トレンドレスの状態になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は高水準でもみ合う展開となっている。両オシレーターともにトレンドレスの状態となっていることで、寄り付き後の動向が注視される。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAがサポートとして意識され下支えする展開になっている。短期的には上昇基調が継続している。次の上値目処は心理的節目となる8,000円が意識される。NY金先物市場は、米金利に振れされる展開になっている。小売り大手ターゲットが過剰在庫について警告し、値下げを行うと発表したことを受けて、市場ではインフレは最悪期を脱したとの見方が浮上しており、米金利上昇が一服しており、NY金の下支えとなりやすい。外国為替市場では、日米金融政策の方向性の違いが意識された円売りが根強く残っている。そのため、方向的には円売り・ドル買いによる円安基調となっているため、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点は、何処まで上値を伸ばせるかが注目される。特に心理的節目となる8,000円が意識されるところである。60分足では、明確なトレンドが出ていないことから、寄り付き後に方向性が出てくるかが焦点になる。

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