FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲ネジレ付近で上昇一服!

 

★12月25日以降の金標準先物の60分足では、じり高が継続していたが雲のネジレ付近で上値が重くなり、引けにかけて上値の重い展開になった。各SMAは緩やかに上向きが継続していることや26期間先の先行スパン1も上向きになっていることで、上昇基調は継続している。24時間SMAがサポートとして意識されるかがポイントになる。

 

NY金先物市場は1798.10-1817.20ドルのレンジ相場となった。節目の1800ドル近辺がサポートとして意識され、下値の堅い動きとなった。オミクロン株の重症化リスクが低いとの見方が広がり、投資家のリスク選好志向が強まっていることや米長期金利の上昇が金の上値を圧迫するも、インフレヘッジ目的の買いが下値を支えている。ニューヨーク市場の序盤に1798.10ドルまで売られたが、中盤にかけて1817.20ドルまで反発した。米長期金利の高止まりや原油先物の上昇を意識して上昇一服となったが、通常取引終了後の時間外取引でも1815ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、下値に出来高が多い価格帯があることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかがポイントになる。出来高の多い6,650円前後から100円抜けする6,750円前後まで上昇したことで、上値が重くなっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でやや勢いが鈍感してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、高水準で横ばいになっていることで、買われ過ぎ過熱感が出ている。短期オシレータでは、上昇基調が一服するような展開になってきている。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの6,690円がサポートになり、上昇基調が継続している。下向きだった25日SMAも緩やかに上向きになってきたこともあり、上昇基調は継続している。NY金先物市場は米長期金利上昇やドル高よりもインフレヘッジの買いが勝る展開になった。ただ、米長期金利が本日も上昇するようなら、上値の重い展開になりやすい。為替市場では、日米の金融政策の相違から116円台前半まで上昇する展開になっており、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点では、米長期金利の上昇やドル高が続く中で、金買いが継続するかが焦点になる。また、116円台の円安は金標準先物価格に織り込まれていることから、さらに円安基調が続くかが注目される。60分足では、やや買われ過ぎ過熱感が出ており、短期的な下落調整場面になりやすい。

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