FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲ネジレの節目!

 

★4月14日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限を下抜けたものの心理的節目となる8,000円がサポートとして意識され下げ止まった。ただ、戻り場面では120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され、上値を抑える展開になっている。そのため、小幅なもみ合い相場となっており、次の相場待ちの様相となっている。一目均衡表の雲のネジレに位置しており、寄り付きからトレンドの反転や加速など相場の節目いになりやすい。

 

NY金先物市場は1941.00-1960.90ドルのレンジ相場となった。前日に重しとなった米金利の上昇やドル高は落ち着いたものの、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測による金利先高観は根強く、金を買い戻す動きは強まらなかった。欧米株価が総じて底堅く、ギャップダウンしたネットフリックスが戻せなかったため弱かったナスダック総合以外の主要株価がおおむね上昇したことも、リスク回避資産とされる金を買いにくくした。アジア市場で1941.00ドルまで下げたが、長期金利の低下やドル高一服を意識して反転した。その後、換金目的の売りが入っており、金先物はやや上げ渋る場面があった。ただ、通常取引終了後の時間外取引で1960.90ドルまで買われている。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜け両線とも上向きになっていることで、戻る基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが上向きになっており戻り基調続いている。オシレーターでは戻り基調が続いていることから、寄り付き後の動きも継続するかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、今までサポートして意識されていた上向きの5日SMAを下抜けた。ただ、10日SMAの7,957円がサポートとして意識されている。NY金先物市場は換金目的の売りが優勢となり上値を抑える展開になった。米金利が低下傾向にあることから、本日も継続するかがポイントになる。外国為替市場では、129.40円まで円安進行後に利益確定の円買い戻しが強まりドル/円は127円台後半まで失速した。今まで円安が金標準先物を下支えしていただけに、円買い戻しは一転して上値の重石になりやすい。

本日の注目点は、早々に5日SMAを回復出来るのか、それとも10日SMAを下抜けるのかが焦点となる。60分足では寄り付きから雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので注意。

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