FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲を挟んでもみ合い!

★9月8日以降の金標準先物の60分足では、120時間SMA(赤線)の支えられ、雲の上限を上抜けしたものの、上値は重くもみ合い相場の展開になっている。各SMAが集中してきており、相場が煮詰まってきている。

 

NY金先物市場は1706.70-1742.90ドルのレンジ相場となった。予想を上回った米8月消費者物価指数(CPI)の結果を受けて米長期金利が大幅上昇し、金利を生まない金は売りに押された。為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金に割高感が生じたことも金の売りを後押しした。ロンドン市場で1742.90ドルまで買われたが、8月米消費者物価指数発表後に1706.70ドルまで売られた。ただ、米国株安を受けて金先物の下げ幅はやや縮小し、通常取引終了後の時間外取引では1710ドル台で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯前後でのもみ合い相場となっており、売買が交錯する展開になっている。そのため、上下に放れると大きな動きになりやすい。7,900円前後では、買い方らの『やれやれ売り』が出やすく戻りの重い展開となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、緩やかにゼロラインを上抜けしてきており、戻り基調が継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dが緩やかに下向きになっており、戻りの勢いは鈍化してきている。全般上値が重くなってきていることから、寄り付き後の動きがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、一旦5日SMAの7,872円を下抜けしたものの、引けにかけては回復する展開になった。10日SMAも緩やかに上向きを維持していることから、短期的には上昇基調は維持している。NY金先物は、8月米消費者物価指数(CPI)が強い結果となったことで、FRBによる金融引き締めが長期化するとの観測から米債金利上昇を嫌気して売りに押された。ただ、米国株価指数が大幅下落したこともあり、下値ではリスク回避の金買いも入りやすい。外国為替市場では、145.00円にあるバリアオプションの防戦売りが強く、144円台後半でのもみ合い相場が続いている。そのため、金標準先物の下支えとなりやすい。

本日の注目点では、5日SMAを維持出来るかが焦点になる。また、下抜けした際には10日SMAの7,790円もサポートとして意識されるかもポイントになる。60分足では、雲を挟んでもみ合い相場となっているため、明確に上放れするのか、それとも下放れするのかが注視される。

 

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