FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲を挟んでもみ合い相場!

 

★1月12日以降の金標準先物の60分足では、6,710円が高値になるとその後は上値が重くなり下落基調になった。一旦雲の下限を下抜けしたものの、雲ネジレ近辺では上下に振れる展開になりもみ合い基調となった。現在、雲上限24時間SMA(緑線)90時間SMA(紫線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。方向感を欠く展開になっている。

 

NY金先物市場は1804.70-1822.40ドルのレンジ相場となった。『ロシアがウクライナに対していつ攻撃をするか分からない』と米政府高官が発言するなど、ウクライナ情勢の緊張が増していることもあり、安全資産とされる金に買いが入る場面があった。しかしながら、米金利上昇やドル高が重石となり、前日比マイナス圏に沈んで取引を終えた。アジア市場で1822.40ドルまで買われたが、米長期金利の上昇を意識した売りが増えたことによって伸び悩んだ。ニューヨーク市場の序盤に1804.70ドルまで下げたが、1819.90ドルまで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では、1813ドルを挟んだ水準で取引された。

 

価格帯別出来高では、6,710円前後の出来高の多い価格帯がレジスタンスとして意識され、上抜けに失敗したことで下押し調整となっている。上下に出来高の多い価格帯があり、売買が交錯しやすい。上下に動きにくい展開になっており、材料待ちの様相となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルとともに横ばいになっていることでトレンドレスの状態になっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dの両線が緩やかに上向きになっていることで回復基調になっている。寄り付き後のMACDにトレンドが発生するかが焦点になる。

 

金標準先物の日足では、下向きの5日SMAの6,687円と10日SMAの6,698円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いている。徐々に上値を切り下げていることから、上値の重さが意識される。下値では上向きの25日SMAの6,633円がサポートとして意識される。NY金は米長期金利の上昇やドル高は嫌気されるも、ウクライナ情勢の地政学リスクや欧米株安によるリスク回避が買い材料となっている。心理的な節目となる1,800ドルを維持しており底堅い展開が続いている。為替市場では、日米金利差拡大によるドル買いとリスク回避の円買いが交錯する展開になっている。ただ、115円台では上値の重さが意識されている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを上抜けることが出来るのか、それとも25日SMAへ下落するのかが焦点となる。徐々に上値の重さが意識されていることから、下押しへの動きにつながりやすい。60分足では、上下に出来高の多い価格帯に挟まれていることから、上下に放れると手仕舞い売買が膨らみ大きな動きになりやすい。

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