FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の抵抗体を上抜け!

 

★4月26日以降の金標準先物の60分足では、7,750円がサポートとして意識され反発する展開になった。各SMAと雲の抵抗体を上抜けたものの、心理的節目となる7,900円がレジスタンスとして意識され上値の重い展開になった。引けにかけてはもみ合い相場となり、方向感を欠く値動きになっている。

 

NY金先物市場は1865.00-1894.00ドルのレンジ相場となった。対ユーロでドルが下落したことでドル建てで取引される金価格の割安感が意識され、一時1894ドルまで上昇した。ただ、米長期金利が大幅に上昇したため、金利を生まない金には売りが出た。アジア市場で1865.00ドルまで下げたが、ユーロ安が一服したことを受けてロンドン市場で1880ドル台を回復した。米雇用統計発表後に1880ドルを下回ったが、株安を意識した買いが入っており、一時1894.00ドルまで買われた。ただ、通常取引終了後の時間外取引では米長期金利の上昇を嫌気した売りが観測されており、上げ渋った。 

 

価格帯別出来高では、7,750円前後で出来高が膨らんでいることから上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、7,850-7,900円近辺で出来高が膨らむかがポイントになる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとともに横ばいになっており、トレンドレスの状態になっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、価格は上昇したものの上値を切り下げる展開になっており、弱気のダイバージェンスの様相となっている。もみ合い相場となっているが、オシレーターからはやや下押しの兆しが出ている。

 

金標準先物の日足では、下値を5日SMAの7,842円と25日SMAの7,822円がサポートとして意識されている一方で、下向きの10日SMAの7,897円がレジスタンスとして意識される展開となっている。NY金先物は底堅い展開になったが、米金利が上昇基調を強めていることから上値追いにもなりにくい。ただ、米国株が不安定になっていることから、下押しも限定的になりやすい。為替市場では、日米の金融政策スタンスの違いを意識したドル買い・円売りが根強くあり、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、5日SMAと25日SMAを下抜けするのか、それとも10日SMAを上抜け出来るのかが焦点になる。60分足では、やや上値が重くなっている。

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