FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の中で下げ止まるか!

 

★12月22日以降の金標準先物の60分足では、サポートとして意識されていた24時間SMA(緑線)を下抜けると、下落基調が強まり雲の上限を下抜けした。しかし、72時間SMA(青線)サポートとしてい意識される展開。ただ、じわりと下抜けしてきたことから、雲の下限への下落も予想される。雲の下限を下抜けすると、下落基調が継続する可能性もある。

 

NY金先物市場は1805.50-1821.60ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが1.48%台から一時1.45%台へ切り下がるなど米長期金利が低下した。金利を生まない資産である金の相対的な価値を押し上げる一因となった。その後、米長期金利は1.48%台を回復。しかし、昨日に最高値を更新したS&P500がマイナスへ転じ、ナスダック総合指数もマイナス圏でさえない動きとなるなど米国株が重く推移すると、安全資産とされる金を買う動きを支援した。

 

価格帯別出来高では、6,550円前後や6,600円前後で出来高が多いことから、一旦上値が重くなると利益確定目的の売りが出やすくなり上値を抑える。利益確定売りが一巡するのが先か、下落が継続して買い方からの手仕舞い売りが強まるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルとかい離幅を広げて下向きになっていることから下落基調が強いことを示している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感が出ているものの、%DとSlow%Dが下向きになっていることで下押しバイアスが強い。両オシレーターともに下落基調が続いていることを示している。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの6,649円がサポートとして意識され下支えする展開になっている。そのため、現状では上昇基調は維持している。10日SMAの6,603円も上向きになっており、5日SMAを下抜けした際にはサポートとして意識される。また、わずかであるが25日SMAが上向きになってきていることで、5日SMAで下げ止まって反発するようなら、上値追いの動きになりやすい。NY金先物市場では、心理的節目となる1,800ドル台を回復している。米国債券利回りに振れる展開になっている。米長期金利はポジション調整の月末絡みの買いで金利は抑えられているが、調整が終了すると金利上昇の動きになりやすい。為替市場では、115.00円が心理的節目となる上値目処になっており、上値の重石となっている。しかし、114円台後半で推移していることから、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、5日SMAで下げ止まったことから反転するかが焦点となる。ただ、じり高が継続していたことから、上値が重くなったことで利益確定目的の売りも出やすく上値の重石になる。5日SMAを下抜けした場合は10日SMAで下げ止まるかが注目される。60分足では、下落基調が継続している。

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