FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の下限を意識!

 

★1月7日以降の金標準先物の60分足では、一目均衡表の雲下限が意識され下値を切り下げるもみ合い相場となった。6,150円前後では、押し目買いが入り下値を支える展開になっている。ただ、先行き雲がもう一段下がることから、レンジも上限が切り下がるか注目される。

 

NY金先物市場は1826.60-1857.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が先行し、ドル建ての金に割高感が生じ、売りに押された。ただ、米雇用データが悪化したことも手がかりに金に買い戻しが入り、下げ幅を縮小して取引を終えた。アジア市場で1826.60ドルまで売られた後、ニューヨーク市場で1857.60ドルまで戻したが、追加経済対策発表を控えて利食い売りが増えており、通常取引終了後の時間外取引で1843.40ドルまで下げた。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんでいることで、押し買いも続いている。そのため、レンジを下放れしてしまうと、6,200円前後にシコリが出来てしまい上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され、上値を抑えられる展開になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下落基調から%DがSlow%Dをわずかに上抜けしてきたが、明確なトレンド転換にはなっていない。MACDがゼロラインを上抜け出来るまでは、上値の重い展開が予想される。

 

金標準先物の日足では、200日SMAの6,232円を回復することが出来ずに、徐々に200日SMAから下方に放れ始めている。また、下向きの5日SMAが200日SMAを下抜けするデッドクロス寸前となっており、5日SMAもレジスタンスとして意識される。一方で、下値では260日SMAの6,060円が下値目処として意識される。NY金先物市場は、米長期金利が上昇していることが上値の重石になりやすい。米国の追加経済対策でインフレが上昇しやすくなることから、米ドル安とインフレによる商品高になりやすくなる。為替市場では、米長期金利の上昇から過度なドル安にもなり難い展開となっている。NY市場は株安・ドル安・債券安(利回りは上昇)するトリプル安の展開になった。

本日の注目点は、再び200日SMAを回復できるのか、それとも260日SMAに向けて下落するのかが焦点となる。


 

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