FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の下限を下抜け!

 

★10月7日以降の金標準先物の60分足では、一時雲の下限がサポートとして意識され反転の動きもあったが、レジスタンスとして意識されていた6,533円や雲の上限が重石となり下落する展開となった。失速的な下落となったが6,421円で下げ止まり、その後は安値圏で小幅もみ合う展開となっている。下げ止まった値位置は、10月8日前後でもみ合った値位置だった。夜間取引になると雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1889.30-1930.60ドルのレンジ相場となった。株価の下落によりリスク回避のドル買いが進んだことで、ドルで取引される金先物は割高感から上値が重く反落した。ここ最近はリスク回避が安全資産としての金買いよりも、リスク回避によりドル買いによる金売りになる傾向が強い。ロンドン市場序盤で1930.60ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場では安全逃避的な取引が活発となり、ユーロ安を嫌気して金先物は一時1889.30ドルまで売られる場面があった。

 

価格帯別出来高では、下げ止まった値位置で出来高が膨らんでいることから、押し目買いが集中したことを示している。ここで下げ止まれば良いが、さらに下落基調となると出来高が膨らんことで戻り場面では上値の重石になる。一方で、ここから反発するような動きになると、一旦の底値を確認することになる。ただ、戻り場面では上値での出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルと共に下向きとなっていることから、下押しバイアスが残っている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ域から%DとSlow%Dが横ばいとなっており、下落の勢いは鈍化している。下落の勢いは鈍化傾向にあるものの、戻り基調にはなっていない。そのため、MACDの動向が注目される。

 

金標準先物の日足では、サポートとして意識されていた各SMAを下抜けした。早々に回復出来るかが注目される。下値では、8月12日安値6,412円と100日SMAの6,360円がサポートとして意識される。NY金も心理的な節目である1,900ドルを下抜けた。リスク回避の動きとなっている一方で、有事のドル買いから金への売りが強まる展開となっている。NY金でも早々に1,900ドル台を回復出来るかが焦点となる。為替市場では、リスク回避のドル買い・円買いが強まったものの、ドル/円に関しては105円台半ばでもみ合う展開となっており、方向感を欠く展開となっている。

本日の注目点では、25日SMAの6,496円を再び回復出来るかにある。また、下値では今までサポートとして意識されていた100日SMAを維持出来るかも焦点となる。

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