FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の上限がサポートになるか!

 

★8月26日以降の金標準先物60分足では、6,793円まで上昇した後は下落調整局面となり、24時間SMA(緑線)を下抜ける展開となった。しかし、6,700円が心理的節目となり下げ止まる展開となった。雲の上限が徐々に上昇していることから、サポートラインとして意識されるかが注目される。

 

NY金先物市場は1969.20-2001.20ドルのレンジ相場となった。欧州通貨を中心にドルが売られていたことで、金先物価格は一時2000ドル近辺まで上昇した。しかし8月の米ISM製造業景気指数が市場予想を上回る結果となると、株高・ドル高に反転したことで本日時の上昇分をすべて吐き出し、ほぼ横ばいで取引を終えた。アジア市場で2001.20ドルまで買われたが、アジア市場の終盤にかけて1962.30ドルまで反落した。ニューヨーク市場では米国株高を意識して上げ幅は縮小し、一時1969.20ドルまで反落する場面があった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、やや上値が重くなる。また、6,600円付近では出来高が多いことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落基調となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、低水準で%Dが横ばいとなってきていることで、下落の勢いが鈍化していることを示している。寄り付き後、MACDが横ばいになるなど下げ止まるの兆候を示すかが注目される。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,688円と25日SMAの6,700円がサポートとなり下支えする展開になっている。5日SMAが緩やかに上向きとなっていることから、戻り基調は継続している。NY金は2,000ドルが心理的上値目処として意識されている。ただ、ブレイナードFRB理事が追加緩和を示唆する発言を受け、米長期金利が低下したことでNY金の下支えとなる。為替市場では、106.00円を挟んだもみ合い相場となっており、上値の重い展開となっている。一方で、下値も底堅い展開となっており、過度な円高基調にはなりにくい。

本日の注目点では、5日SMAや25日SMAで下げ止まるかが焦点となる。また、上値では、8月19日の直近高値6,842円が意識される。

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