FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲のネジレに注意!

 

★12月30日以降の金標準先物の60分足では、雲のネジレで終了した。そのため、寄り付きからトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。緩やかに上向きの90時間SMA(紫線)を挟んでもみ合い相場となっていることから、雲上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1907.50-1929.60ドルのレンジ相場となった。昨日の米議会議事堂への乱入などを嫌気し、安全資産とされる金に買いが集まった。もっとも、ドル高、米金利上昇と、昨日同様に為替・金利市場がリスク選好の値動きになっていることで、徐々に上げ幅を縮めた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1907.50ドルまで下げたが、ポジション調整とみられる売りが一巡した後は押し目買いが入っており1919.30ドルまで戻す場面があった。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯が位置していることから、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。上抜け出来るようなら、再び強い相場に戻る可能性が高い。一方で、下押しするようなら、買い方からの手仕舞い売りが出やすく下値模索の展開になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、緩やかな戻り基調となりゼロライン近辺まで上昇してきている。ゼロラインがレジスタンスとして意識される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DがSlow%Dを上抜け緩やかに上向きとなっていることで、戻り基調となっている。寄り付き後MACDのゼロラインが、レジスタンスになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの6,407円と100日SMAの6,406円の前後に位置しており、サポートになるのか下抜けするのかが注目される。5日SMAと10日SMAが上向きとなっていることで、短期的には上昇基調は継続している。NY金先物市場は、米長期金利の上昇やドル高になっていることから、上値の重い展開が予想される。1,900ドル台を維持出来るかが焦点となる。為替市場では103円台後半まで円安が進行していることで、金標準先物の下支えになりやすい。

本日の注目点は、米政治的不安も徐々に解消してきていることで金買いの材料が弱くなってきた。5日SMAと100日SMAを維持できるのかが焦点となる。現在のところは戻りのトレンドに変化はないが、徐々に上値が重くなってきている。

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