FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲のネジレで下げ止まり!

 

★4月6日以降の金標準先物の60分足では、240時間SMA(茶線)を下抜けしたものの、雲のネジレで下げ止まる展開になっている。先行き24時間SMA(緑線)や雲が低下してくることから、戻り場面ではレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1727.00-1746.20ドルのレンジ相場となった。米3年債と10年債の入札を控え、序盤から持ち高調整の売りが先行した。米長期金利が上昇傾向を維持する中、金利を生まない金は戻り鈍いまま1730ドル手前まで売り押された。ドルは主要通貨に対して弱含みとなったが、今週発表される米国の経済指標はおおむね堅調な内容になるとの見方が多いことから、安全逃避的な金買いは縮小した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り上値の重石になる。また、下げ止まるには、下値で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜け下落基調が続いたが、MACDが横ばいになってきたことで、下げ止まる兆しとなっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準で横ばいになっていることで、下押しバイアスは鈍化している。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた75日SMAと100日SMAを上抜け出来なかったことで下押しする展開になった。5日SMAが一転して下向きになり10日SMAを下抜ける展開になったが、25日SMAの6,083円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。NY先物も上値の重い展開になっているが、心理的節目となる1,700ドルは維持している。米国債券入札が『無難』な結果となったことで、米長期金利の上昇も一服していることから、金の売り圧力も後退している。為替市場では、ドルがじり安となっており、109円台前半まで円高進行しているため、金標準先物の上値を抑える展開になっている。

本日の注目点は、25日SMAの6,083円を維持出来るかが焦点になる。下抜けると直近安値となる3月31日の6,010円や心理的な節目となる6,000円が意識される。また、5日SMAが下向きになったことで、短期的には下押しバイアスが強まる。

 

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