FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲のネジレで上抜け!

 

★3月15日以降の金標準先物の60分足では、戻り基調となっていたが雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を抑えていた。しかし、雲のネジレで雲を上抜けすると、雲上限がサポートとして意識されている。3月18日の高値6,153円が上値目処として意識される。

 

NY金先物市場は1727.10-1746.10ドルのレンジ相場となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を受けて早期の引き締め観測が後退したことが引き続き金の支えとなっている。また、景気回復に伴うインフレ警戒感も、インフレヘッジ目的の金の買いを後押しした。アジア市場で1727.10ドルまで売られたが株安を意識した買いが入ったことで下げ止まった。ニューヨーク市場の序盤にかけて再び伸び悩む展開となったが、通常取引終了時点にかけて持ち直し、通常取引終了後の時間外取引で1746.10ドルまで買われた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることで、『やれやれ売り』は一巡している。また、上値では出来高が少ないことから、シコリが少なく上昇しやすい地合いとなっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてきており、上昇基調が継続している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dは上向きを維持しているものの、やや買われ過ぎ過熱感が出てきている。上向きバイアスは残っている。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAをじわりと上抜けしてきたことで、短期的には上昇基調が続いている。そのため、レジスタンスとして意識されている75日SMAと260日SMAを上抜け出来るかが焦点となる。NY金先物市場では、補完的レバレッジ比率(SLR)の特例措置の打ち切りによる米長期金利の上昇懸念による売り材料で上値が重くなる。一方で、景気回復期待によるインフレヘッジ目的の買い材料がある。売り買い材料が錯綜する中、上下に動きにくい展開が続く可能性が高い。為替市場では、109円を挟んでもみ合う展開となっており、円安基調も一服している。

本日の注目点では、5日SAMが下支えとなりレジスタンスを上抜け出来るのかが焦点となる。下方から上向きの10日SMAが、25日SMAを上抜け上昇してきていることから、下支えになりやすい。米長期金利の動向には注視する必要がある。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SAMの6,099円をじわりと上抜けしてきた。そのため、短期的には再びレジスタンスとして意識されている75日SMAと260日SMAの6,162円の上値トライとなる。NY金先物は

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