FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では行って来い相場!

 

★8月15日以降の金標準先物の60分足では、もみ合いレンジ相場から一旦上放れして7,710円まで上昇するも、滞空時間短く再びレンジ内へ急落する展開になった。7,700円超えでは、上値の重さが意識される展開になった。雲のネジレ近辺で下げ止まる展開になったことや、雲の上限がサポートとして意識された。週明けに再び雲のネジレがあることや、雲が上昇基調となるためトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので注意。

 

NY金先物市場は1759.10-1773.30ドルのレンジ相場となった。昨日の米連邦準備理事会(FRB)高官に続き、本日のバーキン米リッチモンド連銀総裁の発言もインフレ抑制を継続することを強調したことで、米10年債利回りが3.00%手前まで上昇した。金利のつかない金先物価格は、米金利上昇で売られたほか、欧州通貨や円を中心に、ドルが堅調な動きを見せると、ドルで取引される金先物は割高感から続落して引けた。アジア市場の序盤で1773.30ドルまで買われたが、ドル高や米長期金利の上昇を意識した売りが強まり、ニューヨーク市場の序盤に1760ドルを下回った。その後、1764.60ドルまで戻したが、通常取引終了後の時間外取引で一時1759.10ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、急騰するも出来高が膨らまなかったことで、利食い売りに押される展開になった。ただ、出来高の多い価格帯を上回っていることから、手仕舞い売りは出難い。高値圏で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜け両線とも下向きになっている。また、ストキャスティクスでも、%DとSlow%Dの両線が下向きになっており、下押しバイアスが残っている。寄り付き後に%Dが上向きに転換するがか注目される。

 

金標準先物の日足では、横ばいの5日SMAの7,649円がサポートとして意識されている一方で、75日SMAの7,691円や100日SMAの7,719円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。狭いレンジ内でのもみ合い相場となっており、明確な売買材料が出るまでは方向感を欠く展開が継続しやすい。

注目点は、今週後半からのジャクソンホールでのシンポジウム睨みの展開が予想され、上下の抵抗体に挟まれもみ合い相場が継続しそうである。60分足では、雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので注意。

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