★1月20日以降の金標準先物の60分足では、2段の急落により一目均衡表の雲下限を下抜ける展開になった。ただ、22日の直近6,674円がサポートとして意識され下げ止まる展開となった。引けにかけては上ヒゲ陰線で引けていることから上値の重さが意識される。
NY金先物市場は1814.60-1850.20ドルのレンジ相場となった。米国株の大きな下振れを懸念して安全資産である金を買う動きが続いた後を受け、米国株が反発したことから金は売り優位に転換した。米連邦公開市場委員会(FOMC)でタカ派姿勢が示されれば金利が上昇して、金利が付かない資産の金の相対的な価値が低下するとの警戒感も売りを誘った。FOMC会合の結果判明後は米国金利の先高観やバランスシートの大幅な縮小観測が一段と強まり、通常取引終了後の時間外取引では一段安となった。
価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯が並んでおり、戻り場面では上値の重さが意識される。また、さらに下落するような動きになると買い方からの手仕舞い売りが強まる可能性がある。6,674円近辺で出来高が膨らむかが焦点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともに下向きになっており、下押しバイアスが強いことを示している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、売られ過ぎ低水準で%DとSlow%Dが横ばいになってきていることで、下押しバイアスが鈍化してきている。寄り付き後にMACDが横ばいになるような動きになるかがポイントになる。
金標準先物の日足では、5日SMAと10日SMAを一気に下抜けたものの、緩やかに上向きになっている25日SMAの6,681円がサポートとして意識され、下げ止まる展開になっている。このまま下げ止まり反発するのか、それとも25日SMAを下抜けレンジ下限の6,627円近辺まで下落するかが焦点になる。NY金先物市場は、パウエル米FRB議長のタカ派発言から米債券利回りが全般上昇したことが嫌気された売りが優勢になった。しかし、米国株が全般軟調に展開が続いていることや、ウクライナ情勢の緊迫化が継続していることで、過度な売りには繋がっていない。しばらくは、売買材料が交錯することから、もみ合い相場が予想される。為替市場では、米国の金融引き締めが強まる可能性が高くなったことで、ドルも底堅い展開が予想される。
本日の注目点は、25日SMAを維持出来るかが焦点になる。60分足では、直近安値の6,674円を維持出来るかが短期的な注目点になる。
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