★11月30日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)と雲の上限前後でもみ合う展開が続いている。そのため、短期的なところでも方向性を欠く展開となっている。相場自体がトレンド⇒もみ合い⇒トレンドの組み合わせによって変動することから、現在は材料待ちのもみ合い相場ということになる。先行きは雲の厚みが薄くなることから、雲の抵抗力が弱くなる。
NY金先物市場は1832.00-1852.70ドルのレンジ相場となった。この日も為替相場でドル安・ユーロ高が先行し、ドル建ての金は買いが先行したが、米長期金利の上昇でドル売りが後退すると、利益確定売りが優勢となった。ただ、米追加経済対策への期待感も下支えとなり、下値は限定的だった。米雇用統計発表後に1852.70ドルまで買われたが、包括的歳出法案と景気対策の統合が検討されているとの報道を受けて米長期金利は反転したことから、金先物は1832.00ドルまで下げた。その後はおおむね1835ドルを挟んだ水準で推移した。
価格帯別出来高では、もみ合い相場の中出来高も膨らんできていることから、上下に放れるマグマがたまってきている。下値でも出来高が残っていることから、上値が重くなると利益確定売りも出やすく上値を抑える。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの真上で横ばいになっていることで、まったくトレンドが出ていない状態になっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dの両線が上向きとなっていることから、上昇基調となっている。MACDが上向きになるかが焦点となる。
金標準先物の日足では、上向きの5日SMAが10日SMAを上抜けるゴールデンクロスしており短期的な上昇基調が続いている。また、200日SMAの6,138円を回復維持しており、戻り基調は継続している。NY金は米追加経済対策への期待から米長期金利が上昇していることが上値を抑える材料となっている。しかし、米FRBが2023年末までゼロ金利政策を継続すると示唆していることから、低金利の中でインフレ率が高まりやすい。その部分をクローズアップすると金は買い材料となりやすい。為替市場では、先行きのドル安懸念が根強いものがあるものの、米長期金利が上昇したことが材料視されドルの買い戻しが入った。米追加経済対策が実施されれば、ドルの供給量増加によってドルの先安観は強まる。
本日の注目点では、5日SMAと10日SMAがゴールデンクロスしていることから、200日SMAを維持しながらの上値トライとなる。しかし、米長期金利の上昇が金の上値の重石となっている。下値では、200日SMAの6,138円や5日SMAの6,115円がサポートとして意識される。
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