FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り基調継続!

 

★11月25日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,000円や雲の上限を上抜ける回復基調となった。各SMAも下向きから徐々に横ばいになり、持ち直しの兆しが出ている。夜間取引では、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

為替相場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金に割安感が生じたことが、金の買いを後押しした。また、ロンドン市場で心理的節目の1800ドルを回復したことで買いが加速した。ニューヨーク市場でも続伸し、一時1821.10ドルまで買われた。株高は意識されなかった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしてきたことで、買い方からの『やれれ売り』を吸収しながら戻り基調となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルと共に上向きを維持していることから戻り基調は継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感があるものの上向きトレンドが発生していることから、高水準に張り付くダマシが継続している。

 

金標準先物の日足では、260日SMAがサポートとして意識され下げ止まり反転した。5日SMAも下向きから上向きになってきた。しかし、上値では10日SMAの6,112円と200日SMAの6,129円がレジスタンスとして意識される。上抜け出来るようなら10月30日安値6,245円や25日SMA6,275円が意識される。NY金はユーロ高・ドル安を好感して心理的節目である1,800ドルを回復した。ユーロ高が継続するかが焦点となる。リスク選好の動きからドル安・円安基調となっており、ドル/円に関しては方向感を欠く展開となっている。そのため、104円台前半から半ばでの狭い値動きになっている。米長期金利が上昇してきていることから、過度な円高にはなりにくい。

本日の注目点では、10日SMAと200日SMAを上抜け出来るのか、それとも再び5日SMAを下抜け地合いの弱い展開が続くのかが焦点となる。米長期金利の上昇や株高地合いから、上値追い地合いにもなり難い。

 

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