FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り基調継続!

 

★7月28日以降の金標準先物の60分足では、上値・下値を切り上げ雲上限を上抜けする上昇基調が継続している。24時間SMA(緑線)も上向きになっており、短期的に上昇基調は維持している。ただ、寄り付き直後に雲のネジレがあり、トレンド反転や加速など相場の節目になりやすいことから注目される。

 

NY金先物市場は1770.00-1789.40ドルのレンジ相場となった。7月米ISM非製造業指数が予想外に6月を上回る結果となったことを受けてドルが強含み、ドル建ての金に売りが強まった。米長期金利の上昇も利回りを生まない金の上値を圧迫した。ニューヨーク市場の序盤に1789.40ドルまで買われたが、ドル高や株高を意識して1770.00ドルまで反落。その後しばらく1780ドルを下回る水準で推移したが、長期金利の上げ渋りを意識して通常取引終了後の時間外取引で一時1783.00ドルまで戻している。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしてきたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収して上値を伸ばした。もう一段上昇するようなら、売り方からの手仕舞いによる買い戻しが入り上値を伸ばす動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で緩やかに上昇基調を維持している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや過熱感が出ている中で、%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきたことで、寄り付き後の動向が注視される。

 

金標準先物の日足では、5日SMAと10日SMAを上抜けしていることから、短期的な戻り基調は継続している。しかし下向きになっている25日SMAの7,603円がレジスタンスとして意識されることから上抜け出来るかが焦点になる。NY金先物市場では、米国株高とドル高を嫌気され6日ぶりに下落した。ただ、1,700ドル後半で推移しており、底堅い展開が続いている。外国為替市場では、FRBが利上げペースを緩めるとの見方が後退したことで、ドル買いが強まり金標準先物の下支えとなった。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを上抜けしたことで、維持出来るのかが焦点となる。また、上値に25日SMAが位置しており、レジスタンスとして意識されるのか、それとも上抜け出来るのかがポイントになる。60分足でも、寄り付き直後に雲のネジレがあることから、相場の節目になりやすく注目される。

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