FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り基調からもみ合い相場!

 

★3月10日以降の金標準先物60分足では、3月11日の高値6,073円が意識され、戻り基調からもみ合い相場となっている。各SMAは上向きとなっていることから、上昇基調は継続している。本日のお昼前後には、雲のネジレがあることからトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1719.20-1733.20ドルのレンジ相場となった。先週にバイデン米政権の追加経済対策案が成立し、先行きの物価上昇圧力への警戒感が高まっており、インフレヘッジ目的の買いが優勢となった。アジア市場で1719.20ドルまで買われたが、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが入ったことで金先物は反転。ニューヨーク市場の序盤にかけて1733.20ドルまで買われた。ただ、その後は主要通貨に対するドル買いが優勢となっていることや、欧米株高を嫌気して上げ渋った。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯が下方にあることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすく上値の重石となりやすい。高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方をシグナルをわずかに下抜けしてきたことで、上昇の勢いは鈍化している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%Dが下向きになっていることで、上値が重くなっている。

 

金標準先物の日足では、下向きの25日SMAがレジスタンスとなり上値を抑える展開が続いている。25日SMAの6,056円をわずかに上抜けしてきた。このまま明確に上抜け出来るのか、それとも再び押し戻されるのかが焦点となる。NY金先物は、米長期金利の上昇が一旦鈍化したことや、先行きのインフレヘッジ目的の買いが入り心理的な節目の1,700ドルは維持している。ただ、米長期金利の上昇は継続傾向にあることから、上値の重い展開は続く。為替市場では、米長期金利の上昇が一服したことで、ドル/円の上値が重くなった。しかし、109円台は維持しており、金標準先物の下支えとなる。

本日の注目点は、25日SMAを明確に上抜けするのか、それとも再び下押しするのかがポイントになる。25日SMAを上抜け出来ると、75日SMAと260日SMAの6,158円が視界に入ってくる。

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