FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り上値の重い展開!

 

★1月20日以降の金標準先物60分足では、戻り上値の重い展開が続いている。夜間取引では、一時雲の下限を下抜ける急落となりかけたものの、120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され雲のネジレで反転する展開になった。本日は日中取引と夜間取引にかけて2回の雲ネジレがあり相場の節目になりやすい。戻り上値は重いものの、上値・下値切り上げて生きていることから、戻り基調は継続している。

 

NY金先物市場は1846.20-1867.40ドルのレンジ相場となった。NYダウが続落の一方、ナスダック総合指数は一時マイナス圏で推移も持ち直して続伸と米株市場の方向感も定まらず、リスクセンチメントの強弱は不明瞭だった。リスク回避資産とされる金への引き合いの有無もはっきりせず、先週末の終値を挟んで小幅に上下した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1867.40ドルまで買われたが、その後に安全逃避的なドル買いが観測されており、1846.20ドルまで反落した。通常取引終了後は1855ドルを挟んだ水準で推移し、上げ渋る状態が続いた。

 

価格帯別出来高では、6,230円前後の出来高の多い価格帯がレジスタンスとして意識され、上値抜け出来ずに一時急落する展開となった。一旦含み損を抱えた買い方からの『やれやれ売り』により戻り上値を抑える展開になっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインに沿って横ばいとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも同様に%DとSlow%Dが横ばいになってきていることから、トレンドレスの状態になっている。方向感のない展開となっている。

 

金標準先物市場の日足では、200日SMAの6,252円がレジスタンスとして意識されており、上値の重い展開が続いている。一方で5日SMAは緩やかに上向きを維持して、下向きの10日SMAを上抜けるゴールデンクロスしており、弱いながらも短期的には戻り基調が続いている。NY金先物も、方向感なく先週末の終値を挟んだ値動きとなった。昨今はリスク回避の金買いよりも、バイデン新政権による大規模な財政策実施期待によるインフレヘッジとしての材料買いとなっている。為替市場では、103円台後半でのレンジ相場が続いており、方向性を欠く展開となっている。104円台でのドルの上値は重い相場展開となっている。

本日の注目点も、200日SMAを上抜け出来るかが最大の焦点となる。一方で、上値の重さも意識されており、上抜け出来中れば再び下押しの展開になりやすい。ただ、下値では260日SMAの位置する6,085円が下値目処として意識される。

 

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