FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り上値の重い展開!

 

★7月14日以降の金標準先物の60分足では、戻り基調になったものの120時間SMA(赤線)や薄い雲の上限がレジスタンスとして意識され、戻り上値が抑えられた。ただ、寄り付き後は雲が低下しることから、雲上限を上抜けすることになる。24時間SMA(緑線)が緩やかに上向きになってきたことで、戻り基調が継続している。

 

NY金先物市場は1678.40-1719.20ドルのレンジ相場となった。米長期金利の低下を背景に外国為替市場ではドル売りが進み、ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いが入った。また、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げを受けて、欧州の景気減速懸念が意識されたことも安全資産とされる金需要を高めた面もある。ロンドン市場で1678.40ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1700ドル台を回復した。米長期金利の低下を意識して押し目買いの興味が強まり、通常取引終了後の時間外取引で1719.20ドルまで買われている。

 

価格帯別出来高では、7,550円前後で出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻り上値の重しになっている。そのため、売りが一巡するまでは上値の重い展開が継続する。また、7,600円前後でも出来高が多いことから、上値の重しになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、レジスタンスとして意識されていたゼロラインをシグナルと共に上抜け両線とも上向きを維持していることから、戻り基調は継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、買われ過ぎ過熱感が出てきていることから、上値を抑える可能性もある。

 

金標準先物の日足では、下向きの5日SMAと10日SMAがレジスタンスとして意識されており、戻り上値の重しになっている。NY金先物市場は、欧州の景気減速懸念や米長期金利の低下を好感した買いが優勢になった。また、心理的節目になっている1,700ドル台を回復する展開になっている。外国為替市場では、米長期金利の低下から円を買い戻す展開になり、137円台半ばまで押し戻されたことで、金標準先物の重しになっている。ただ、日米金融政策スタンスの違いは明白であり、過度な円買い基調になり難い。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを明確に上抜け出来るかが焦点になる。また、60分足でも出来高の多い価格帯を上抜け出来るかが注目される。

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