FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では心理的な節目の6,500円上抜け!

 

★9月30日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,500円を上抜ける展開となった。また、6,500円がサポートとなり下支えする展開となっている。本日の午後と夜間取引で雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。6,500円を維持出来るかが焦点となる。

 

NY金先物市場は1891.20-1924.90ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の容態改善を受け、金融市場ではリスクへの過度な警戒感が後退し、金先物は時間外で売り押される場面があった。もっともドルが対ユーロで約2週間ぶりの水準まで下落すると、ドル建ての金は割安感から買いが優勢になった。米ニューヨーク州で新型コロナウイルス感染が再拡大しつつあること、ホワイトハウス内でクラスターが発生していることなども安全資産の金に資金を向かわせた。アジア市場で1891.20ドルまで下げたが、まもなく1900ドルを回復した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしていることで、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。一方で、一段高となると売り方からの買い戻しが入りやすく加速的に上昇する可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、緩やかにシグナルとともに上昇基調を維持している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ているものの、明確な上昇トレンドが継続すると高水準で張り付くダマシとなる可能性もある。MACDの動きに注意が必要となる。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの6,446円とまだ下向きとなっている10日SMAの6,392円に支えられ、75日SMAの6,450円を上抜けする展開となっている。上値では25日SMAの6,542円がレジスタンスとして意識される。NY金は、心理的な節目となる1,900ドル台を維持しており、底堅い展開となっている。為替市場では、米長期金利の上昇からドル/円では底堅い展開が予想されるが、50日SMAの105.76円がレジスタンスとして意識され上値の重さも意識されている。そのため、105円台後半でのもみ合い相場が継続しやすい。

本日の注目点では、25日SMAを上抜け出来るのか、それともレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となるかが焦点となる。NY市場で戻り基調が強まっただけに、上値が重くなると利益確定売りも出やすい。

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