★4月9日以降の金標準先物の60分足では、じり高から急騰したものの引けにかけては利食い売りが優勢となり、上値の重い展開となった。夜間取引になると、雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。下値でもみ合い相場が続いていたことから、急騰したことで売り方からの買い戻しも上昇基調を速めた。
NY金先物市場は1734.40-1770.60ドルのレンジ相場となった。米長期金利が低下傾向を強めたことで、金利がつかない金資産の相対的な魅力が高まった。銅やプラチナなど、他の貴金属価格が上昇したことにもつれて買い戻しが進んだ。また、米国がロシアに対する新たな制裁を発表し、両国間の緊張が高まったことも安全資産の金に資金を向かわせた。米国株式の上昇は長期金利低下によるものであり、特に嫌気されなかった。
価格帯別出来高では、下値でもみ合いながらも出来高が膨らんでいたところで、急騰したことで、売り方からの買い戻しと買い方からの利食い売りに短時間で出来高が膨らむ展開になった。ただ、売買交錯が一巡するとやや上値の重い展開になっており、出来高の多い価格帯を下抜けるかが注目される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上方で下向きになってきており、上昇のモメンタムが後退していることを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎから%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下落調整色が強くなっている。
金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されている75日SMAの6,187円、100日SMAの6,145円を上抜けしたものの、上ヒゲとなっており押し戻されつつある。上値には260日SMAの6,208円もレジスタンスとして意識される。押し戻されるのか、明確に上抜け出来るかが焦点となる。NY金先物市場でも、米長期金利の低下と米ロ間の緊張の高まりからリスク回避の金買いが強まり、1700ドル台半ばで推移している。一方で、為替市場では米長期金利の低下からドルの上値が重くなっているものの、108円台後半で下げ止まっていることで、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点は、75日SMAと100日SMAを維持出来るかが焦点となる。米ロ間の関係悪化が広がるかが注目される。また、米長期金利の動向も注目される。
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