FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では引けにかけて上値の重い展開!

 

★4月7日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる8,000円を一旦上抜け8,014円まで高値を更新したものの、引けにかけては上値を切り下げる展開になった。ただ、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下げ止まるかが焦点になる。一目均衡表の雲も緩やかに右上がりとなっており、先行きサポートとして意識される。

 

NY金先物市場は1966.30-1985.80ドルのレンジ相場となった。欧州序盤に発表された3月英消費者物価指数(CPI、前年比)は約30年ぶりの高水準を記録した。世界的なインフレ加速への警戒感が更に強まるなか、本日もヘッジ資産とされる金に資金が向かった。ロシア軍がウクライナ東部に本格的な攻撃を開始するとの見方が広まったことも、安全資産の金を買う動きを促した。アジア市場の序盤に1966.30ドルまで下げたが、ドル高が一服したことや米長期金利の上げ渋りを受けて、ニューヨーク市場の中盤にかけて1985.80ドルまで買われた。その後は株高を意識した売りが入ったことで上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では主に1980ドル台前半で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯も徐々に切り上がっている。もみ合い相場と上昇相場を繰り返しながら、利益確定売りなどを吸収しながら上昇基調が継続している。8,000円前後では、短い時間帯で出来高が膨らんでおり底堅い展開になっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜け緩やかに低下傾向となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dが緩やかに下向きとなっている。上値が一旦重くなっている。

 

金標準先物の日足では、上値追いになっているものの値幅は縮小しており上値の重さも意識される。ただ、高値更新していることから、売り方の含み損も膨らんできていることから、手仕舞いの買戻しの動きにもつながりやすい。NY金先物は、米長期金利の低下やウクライナ情勢の緊迫化から安全資産としての金買いが継続した。為替市場では、日米金融政策の方向性の違いからドル買いが強まり、一時126.32円と約20年ぶりの126円台乗せとなった。その後は上値を切り下げるも125円台半ばと底堅く推移していることで、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点は8,000円台の底固めとなるのか、それとも連日の高値追いから下落調整局面を迎えるのかが焦点になる。下値では、上向きの5日SMAの7,860円や10日SMAの7,732円が下値目処として意識される。60分足では24時間SMAがサポートとして意識されるかもポイントになる。

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