FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では小幅もみ合い相場

 

★1月26日以降の金標準先物の60分足では、6,650円を挟んで小幅にもみ合う展開が続いてる。ただ、一目均衡表の雲下限を下抜けしてきたほか、各SMAが上値に位置していることから、やや上値の重い展開が予想される。寄り付き後には、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1796.20-1809.70ドルのレンジ相場となった。前日に米連邦準備理事会(FRB)高官から過度な利上げ観測をけん制する発言が伝わり、この日の為替市場ではややドル売りの動きが目立った。ドル建ての金には割安感が生じ、一時1809.7ドルまで上昇する場面も見られた。アジア市場で1796.20ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1809.70ドルまで買われたが、その後は米国株高などを意識して伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引で1800ドルを再び下回った。

 

価格帯別出来高では、6,650円より上値では出来高の多い価格帯があり、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値を抑えている。出来高の多い価格帯の前後に位置していることから、売買が交錯しやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインをわずかに下抜けシグナルとともに下向きになっていることで、下押しバイアスが強まってきている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Dが上向きになってきており、Slow%Dを上抜け出来ると戻り基調になりやすい。寄り付き後の%DとSlow%Dの動向がポイントになる。

 

金標準先物の日足では、レンジ下限の6,627円と75日SMAの6,621円がサポートとして意識されており、本日も維持出来るかが焦点となる。ただ、5日SMAが下向きになっており、レジスタンスとして意識されている。NY金先物市場は、ドル安から買い戻され1,800ドル台を回復したものの、リスク選好の動きから上値も重い展開となっている。為替市場では、米債利回りの動向に連動する展開になっており、114円台後半で方向感を欠く展開になっている。

本日の注目点は、サポートとして意識されているレンジ下限や75日SMAを維持出来るかにある。60分足では、寄り付き後に雲のネジレがあることから、相場に動意が出てくるかが焦点になる。

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