FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では小幅もみ合い相場!

 

★7月30日以降の金標準先物の60分足では、7,600円がレジスタンスとして意識され、24時間SMA(緑線)が下支えして7,500円台後半で小幅にもみ合う展開にが続いている。寄り付き後は雲下限の抵抗体がレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1734.70-1748.20ドルのレンジ相場となった。連日下落していたことで買い戻しが優勢となり、8日ぶりに反発した。もっとも、引けにかけて米金利の上昇の勢いが増し、ユーロドルが2002年12月以来のドル高水準となったことで、ドルで取引される金先物は割高感から上げ幅を大幅に縮小して引けた。ニューヨーク市場の中盤にかけて自律反発を期待した買いが入ったことで1748.20ドルまで戻したが、米長期金利の上昇や株高を受けて上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では、おおむね1740ドルを下回る水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、7,600円前後でもみ合いながら出来高も膨らんでいることから、押し目買いが継続に入っている。ただ、上値でも出来高が多い価格帯が続いていることから、戻り場面での重しになりやすい。一方で、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に緩やかに上向きになっており、戻り基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値を切り下げ下落基調が継続している。小幅な値動きになっていることから、寄り付き後のストキャスティクスの動向が注目される。

 

金標準先物の日足では、100日SMAの7,602円をわずかに下抜けしてきており、明確にに下抜けすると下値模索の値動きになりやすい。5日SMAは25日SMAと75日SMAを下抜けするデッドクロスしており、短期的には下押しバイアスが強いことを示している。NY金先物市場は、米長期金利の上昇や米国株高が上値の重しとなりやすい。1,700ドル台前半に推移しているが、心理的節目となる1,700ドルを維持出来るかが焦点になる。外国為替市場では、米長期金利の上昇からドルが底堅く推移しており、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目ては、100日SMAをわずかに下抜けしてきたことで、明確に下抜けすると心理的節目となる7,500円が視界に入ってくる。また、下値模索の動きになりやすいので注意が必要である。金標準先物の60分足では、小幅もみ合いとなっており下値で出来高が膨らむかが焦点になる。

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