FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では小幅もみ合い相場!

 

★4月12日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)を挟んで小幅にもみあい相場が継続している。雲の上限がサポートとして意識される。

 

NY金先物市場は1974.40-2003.00ドルのレンジ相場となった。南東部マリウポリの軍事的ダメージなどウクライナ情勢の悪化が伝えられるなか、金にはリスク回避資産として買いを集めた。2000ドル台で推移する場面もあった。アジア市場の序盤で1974.40ドルまで下げたが、まもなく反転した。ニューヨーク市場の序盤にかけて2003.00ドルまで買われた。ただ、ドル高や米長期金利の上昇を受けて上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では主に1980ドル台前半で推移した。

 

価格帯別出来高では、小幅にもみ合いながらも出来高が膨らんでいることから、利益確定売りなどを吸収している。そのため、売りが一巡すると上値追いの動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から緩やかに下落基調となっており、シグナルとともに下向きが継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、低水準で%Dが横ばいになってきており、下押しバイアスは鈍化してきている。寄り付き後にMACDが上向きになるのか、それともゼロラインを下抜けするのかが注目される。

 

金標準先物市場の日足では、上向きの5日SMAの上方に位置していることで上昇基調は継続している。短期的な上昇基調は継続しているものの、やや買われ過ぎ過熱感が出てきているので、調整局面があっても不思議ではない。ただ、ウクライナ情勢の悪化など、地政学リスクの高まりから安全資産としての金買いは根強い。NY金先物市場では一時2000ドル台回復するも、米長期金利の上昇やドル高が嫌気され上値の重石になっている。売り買いの材料が豊富で一方的な動きにはなり難い展開となっている。外国為替市場では、米長期金利の上昇から127円台へ円安進行するなど、ドルの底堅い展開が継続しており、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、円安基調が続いていることから、金標準先物下支えになっている。しかし、円安に対して連日口先介入も出ているものの一向に円安基調が止まっていないことから、金融機関へのレートチェックなどもう一段の当局の行動が警戒される。下値では5日SMAの8,017円や10日SMAの7,873円がサポートとして意識される。

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