FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では動意欠くもみ合い相場!

 

★8月17日以降の金標準先物の60分足では、雲を挟んで方向感を欠くもみ合い相場となっている。ただ、上値では240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。売買材料待ちの様相になっている。

 

NY金先物市場は1743.10-1767.50ドルのレンジ相場となった。8月米購買担当者景気指数(PMI)速報値ほか米経済指標が軒並み弱い結果となったことで、安全資産とされる金が買い戻された。米金利低下を受けたドル安によりドル建て金価格に割安感が生じたことも、金を買う動きにつながった。ニューヨーク市場の序盤に1743.10ドルまで下げたが、ユーロ安米ドル高が一服したことから、1767.50ドルまで買われた。ただ、その後は利食い売りが増えたことで上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1760ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を挟んでもみ合い相場となっていることで、上下に動きにくい展開になっている。ただ、上下に放れると手仕舞い売買も重なり大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインをシグナルと共に上抜いたことで、上昇基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は%DとSlow%Dが重なる動きになっているものの、両線とも上向きとなっており、上向きバイアスが強いことを示している。相場はもみ合い相場となっているものの、オシレータは上向きバイアスとなっている。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの7,597円と75日SMAの7,686円に挟まられるもみ合い相場となっている。NY金先物は、米金利低下と米ドル安が好感され7営業日ぶりに買い戻される展開になった。ただ、米FRBによる利上げ継続思惑が強く、NY金先物の重しになりやすい。外国為替市場では、軒並みに米経済指標が予想を下回り、景気減速感が強まったことでドルが失速した。しかし、米長期金利が下げ止まると、ドルも持ち直す展開になった。日米金融政策の違いからドルの下押しも限定的になっている。

本日の注目点は、抵抗体を上下どちらに放れるかが焦点となる。60分足でも小幅なもみ合い相場となっていることで、短期的にも動意を欠く展開になっている。

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