★2月12日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値の重い展開が続いている。一方で、6,050円近辺が下支えとなり、もみ合う展開となっている。心理的な節目となる6,000円も意識されている。
NY金先物市場は1766.60-1788.80ドルのレンジ相場となった。金先物価格は一時1766ドル台まで弱含む場面もあったが、ポンドをはじめドル売りが進んだこともあり、ドルで取引される金先物価格は割安感から5営業日ぶりに小幅反発して引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1788.80ドルまで戻したが、安全逃避のドル買いが観測されており、1766.60ドルまで反落した。その後、1779.30ドルまで戻したが、代替資産である金の需要は伸び悩んでおり、1780ドルを下回る水準で推移した。
価格帯別出来高では、6,100円を下抜けしたところでは、押し目買いにより出来高が膨らんだものの、下げ止まらず下抜けしてきたことから戻り場面での上値の重石になりやすい。上値では出来高が多いことから、戻り場面でも日柄整理が必要となりそうである。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになっており、トレンドレス状態となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強まっている。オシレータによる戻りの兆しが出ていないことから、下値模索の展開が続いている。
金標準先物の日足では、1月7日高値を起点として2月1日高値を結んだトレンドラインと11月30日安値を起点として1月18日安値を結んだトレンドラインで形成している三角持ち合いの下限を明確に下抜けた。また、260日SMAの6,190円を下抜けしたことで、下押しバイアスが強い。そのため、心理的節目となる6,000円が視界に入ってきた。また、11月30日安値5,900円も意識される。NY金先物も上値が重くなってきている。為替市場では、米金利の動向に振れる展開が強まっている。ただ、105円台半ばから後半で推移していることから、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点は、相場の節目を下抜けていることで下値模索の展開になってきており、下値目処を探る展開になる。ロウソク足でも、上値・下値を切り下げる展開となっている。
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