FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯を意識!

 

★10月2日以降の金標準先物の60分足では、6,377円が底値となって戻り基調となった。しかし、24時間SMA(緑線)120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され押し戻される展開となった。寄り付き直後から、雲のネジレがあることからトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。そのため、寄り付き直後からの動向が注目される。前回の雲のネジレではトレンドは加速した。

 

NY金先物市場は1877.10-1902.40ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領が追加経済対策の協議停止を発表すると、為替相場ではドルが対ユーロで上昇し、ドル建ての金先物への売り圧力が強まった。時間外で一時1880ドル割れまで下げ幅を広げている。その後は下値を切り上げたが、大統領が個別の財政出動は支持するとしたことで米株が大幅に反発し、安全資産とされる金には圧迫要因となった。世界の中央銀行による8月金取引が約1年半ぶりにネットで売り超となったことも買い方の意欲を削いだ。アジア市場で1877.10ドルまで下落した後、同市場の終盤にかけて1900ドル台を一時回復した。しかしながら、戻り売りが観測されており、ニューヨーク市場で1881.80ドルまで反落。その後は1890ドルを挟んだ水準でのもみ合いが続いた。

 

価格帯別出来高では、戻り場面で出来高の多い価格帯がレジスタンスとして意識され押し戻される展開となっている。戻り場面では、買い方の『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。そのため、売りが一巡するまではもみ合い相場となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに戻り基調が継続している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DとSlow%Dが緩やかに下落基調の動きとなっている。そのため、MACDのゼロラインがレジスタンスになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,450円と75日SMAの6,463円が上値を抑えている一方で、下値では8月12日安値と10日SMAの6,412円がサポートとして意識され下支えしている。狭い価格レンジでもみ合い相場が続ている。NY金先物市場では、米長期金利が上昇基調にあることや、世界の中央銀行が1年はぶりに売り越しに転じたことが嫌気された。ただ、急落することなく1800ドル後半での動きになっていることから、底堅さも感じられる。為替市場では、米長期金利の上昇やリスク選好の円売りより106.00円前後での値動きとなっており、金の下支えとなりやすい。

本日の注目点では、上下の抵抗体に挟まれ値幅が縮小している。そのため、上下どちらに放れるかが注目される。60分足では、寄り付き後から雲のネジレがあるので注目したい。

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