FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯を下抜け!

 

★7月12日以降の金標準先物の60分足では、一時雲の下限で下げ止まり反発したものの、上値が重くなり大陰線とともに下抜ける展開になった。その後は、雲下限がレジスタンスとして意識されると、上値が重くなり再下落の展開になった。ただ、240時間(茶線)がサポートとして意識されており、下げ止まるかが注目される。夜間取引で雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1809.50-1832.70ドルのレンジ相場となった。週初12日に反落後は、昨日まで3日続伸した。本日は週末の調整安となった。しかし、6月29日に4月15日以来の安値1750.10ドルをつけて以降の戻り基調は継続中。週間では上昇して陽線で引けた。アジア市場の序盤に1832.70ドルまで買われたが、その後は利食い売りが増えたことで伸び悩んだ。ニューヨーク市場の序盤に1827.60ドルまで戻したが、株安を意識した換金目的の売りが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で金先物は1809.50ドルまで下落している。 

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高を伴いながらもみ合い相場が続いたことで、いったん相場が動き出すと大きな動きになりやすかった。出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、もう一段下落するようなら買い方からの手仕舞い売りがでやすい。また、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとかい離幅を広げながら両線とも下向きになっているこから、下押しバイアスが強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感は出ているものの、%DとSlow%Dの両線は下向きになっていることで下落基調は続いている。短期的には過熱感はあるものの、下落基調が継続している。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,435円や10日SMAの6,412円をわずかに下抜けしてきたことで、短期的には下押しバイアスが強まっている。下値では25日SMAの6,389円や75日SMAの6,388円がサポートとして意識される。NY金も週末で3日続伸していたこともあり、利益確定売りが出やすい地合いであった。ただ、心理的節目となる1,800ドルは維持していることから、過度な下押しにはつながりにくい。為替市場では、米国内で再びコロナの感染再拡大が懸念される展開になっており、ドルの上値を抑える。米国株が引き続き下落するようなら、リスク回避の円買いにつながりやすい。

週明けの注目点では、25日SMAと75日SMAを維持出来るかが焦点になる。また、60分足では、NY時間帯に入ると雲のネジレがあることから、相場の節目になりやすい。週明けもリスク回避の動きが残っていることから、金の買い戻しが入りやすい。

 

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