FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯を上抜け!

 

★1月19日以降の金標準先物の60分足では、雲上限を上抜けもみ合い相場から上昇基調が強まった。しかし、1月20日高値6,772円がレジスタンスとして意識されると、上値の重い展開になった。寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。そのため、相場に上下放れなど動きが出る可能性がある。

 

NY金先物市場は1834.40-1854.20ドルのレンジ相場となった。昨日は終盤に持ち直した米国株が再び下落した。ウクライナ情勢など地政学リスクへの懸念も継続しており、安全資産とされる金を買う動きが続いた。ロンドン市場で1834.40ドルまで売られたが、ウクライナ問題を巡る思惑で地政学的リスクが高まっていることから、安全逃避的な買いが増えており、ニューヨーク市場で1854.20ドルまで上昇した。通常取引終了後の時間外取引では1850ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方からの『やれやれ売り』も一巡した。そのため、やや上値が軽くなってきている。ただ、高値圏で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方や緩やかに低下基調になっており、上値が重くなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになってきていることで、下落調整の動きになっている。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAを上抜けてきたことで、短期的には上昇基調が継続している。そのため、1月6日高値6,792円が視界に入ってきた。NY金先物では、ウクライナ情勢に悪化による買い材料と米FRBの速やかな引き締めを警戒する売り材料などが交錯している。そのため、米FOMCの結果待ちの様相となる。為替市場では、米FOMC結果公表を前に様子見ムードが強く113円台後半でのもみ合い相場となっている。

本日の注目点は、短期的な上昇基調が続いていることから、1月6日高値を上抜け出来るかが焦点となる。60分足では、日中取引で雲のネジレがあることから、上下に放れる可能性もあるので注意。基本的には米FOMCの結果待ちとなり、上下に動きにくい展開になりやすい。ただ、FOMCでタカ派基調が強まるようなら、下方に動きやすい。一方、市場の観測以上にタカ派にならなかった場合は、米長期金利やドルの動向次第では買われる展開になりやすい。

 

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