FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯を上抜け出来るか!

 

★1月4日以降の金標準先物の60分足では、レジスタンスとして意識される各SMAを上抜けた後、雲の上限を売抜けしたことで上値追いの展開になっている。夜間取引のNY時間帯に入ると雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。また、下値では6,650円前後でもみ合い後に上昇したことから、今後もこの価格前後がサポートとして意識される。

 

NY金先物市場は1799.70-1821.50ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安が進み、割安感が生じたドル建ての金に買いが集まった。パウエルFRB議長の上院・銀行委員会の公聴会を経て米金利の上昇が一服したことも、金利が付かない金の下支え要因となった。アジア市場の序盤に1799.70ドルまで下げたが、その後反転。ニューヨーク市場で金先物はじり高の相場展開となった。通常取引終了後の時間外取引で1821.50ドルまで買われている。

 

価格帯別出来高では、上値の6,750円に出来高の多い価格帯があり、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、レジスタンスとして意識される。出来高の多い価格帯を上抜け出来ると上値が軽くなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともにゼロラインを上抜け緩やかに上向きになっていることから、上昇基調が続いている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準でもみ合う展開になっており、買われ過ぎ過熱感が出ている。ただ、上昇トレンドが継続しているうちは、高値圏でのもみ合い相場が続きやすい。寄り付き後はMACDに変化が出てくるかが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、上向きの10日SMAの6,689円と5日SMAの6,709円を回復したことで、再び上値追いの展開になりやすい。1月6日の直近高値6,792円を上抜け出来るかが焦点になる。NY金先物市場では、パウエル議長証言が警戒された程タカ派色が強まらなかったことで、米長期金利が低下してドル安が強まったことが下支えとなった。米長期金利も急速に上昇してきたことから、売り方からの買い戻しも入りやすかった。為替市場では、ドルの上値が重くなったものの、過度な円高にはならず115円台前半で推移している。そのため、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、1月6日高値6,792円が上値の目標値になる。ただ、6,750円前後で出来高の多い価格帯があり、上抜け出来るかが焦点になる。また、60分足では、NY時間帯に入り雲のネジレがあることから、相場が上下に振れる展開になりやすい。

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