FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯を上抜け!

 

★12月26日以降の金標準先物の60分足では、12月17日直近高値6,602円を上抜けると上昇基調もやや鈍化する展開になった。心理的節目となる6,600円を上抜けしたことで、維持出来るかが焦点となる。また、本日、日中取引終了直前に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1785.80-1805.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロなどに対し売られると、割安感が生じたドル建て金を買い戻す動きが強まった。米長期債利回りの上昇が一服したことも、金利が付かない金の支えとなった。アジア市場の終盤にかけて1785.80ドルまで下げたが、ユーロの反発を受けて買いが広がったようだ。通常取引終了後の時間外取引で1805.60ドルまで買われる場面があった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯をじわりと上抜けると加速的に上昇基調が強まった。ただ、直近高値を上抜けると上向きバイアスも鈍化傾向になっている。上値が重くなると利益確定売りが重石となることから、高値圏で出来高が膨らむかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され上昇基調が継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、高水準で横ばいになっていることで買われ過ぎ過熱感が出ている。短期的にはやや上値が重くなりやすい。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた25日SMAの6,564円を上抜けした。また、5日SMAと25日SMAがゴールデンクロス寸前となっており、明確に5日SMAが上抜け出来るようなら上値追いの展開になりやすい。NY金先物市場は心理的節目だった1,800ドル台を回復してきた。しかし、米ドルの動向や米長期金利の動向に振れる展開が続いていることから、本日も両相場の動向次第のところがある。為替市場では、ロンドンフィキシング付近でドル売りが強まったものの、114円台を維持していることから、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点は、25日SMAを上抜けしてきたことから、11月17日高値の6,886円と12月3日安値6,395円の半値戻しとなる6,641円を上抜け出来るかが焦点になる。60分足では引け間際に雲のネジレがあることから、相場の節目になるかが注目される。

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