FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯で上げ止まる!

 

★3月2日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限まで戻り基調となった。ただ、下向きの120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識される。また、心理的な節目となっている11月30日安値5,900円を回復してきた。夜間取引になると先行き雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1683.00-1705.70ドルのレンジ相場となった。強い2月米雇用統計の結果を受けて米長期金利が上昇し、為替相場でドル高が進行するとドル建ての金先物は1683ドル台まで下落した。その後、ドル売り戻しと共に1705ドル台まで反発するも、引けにかけては再び上値を切り下げた。通常取引終了後の時間外取引では1700ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の最も多い価格帯がレジスタンスとなり上値が重い展開となっている。買い方からの『やれやれ売り』を吸収出来るかが焦点となる。また、上値が重くなってくると、利益確定売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインをじわりと上抜けしてきたことで、上向きバイアスが強まってきた。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。MACDとシグナルの上向きが継続するがが注目される。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの5,921円をわずかに上抜けしてきた。寄り付き後から明確に上抜け出来るかが焦点となる。5,900円を挟んでのもみ合い相場も6営業日目となることから、そろそろ上下に放れる可能性が高い。NY金先物市場では、米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売り圧力が強く、上値の重い展開となっている。心理的な節目となる1,700ドル台も下抜けしてきた。一方で、為替市場では、108円台前半まで円安が進行しており、金標準先物の、下支えとなっている。

本日の注目点は、再び5,900円を維持出来るかが注目される。また、じわりと5日SMAを上抜けしてきたことで、明確に上抜け出来るかも注目される。米長期金利が上昇が止まらないことから、上値の重さが意識される展開が継続する。

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