★12月23日高の金標準先物の60分足では、雲の下限を下抜ける展開となったものの、90時間SMA(紫線)や120時間SMA(赤線)がサポートして意識され下げ止まる展開となっている。寄り付き後からは雲のネジレが連続することから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1875.60-1891.30ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで2018年4月以来のドル安を記録すると、ドル建ての金先物は割安感から買い優勢となる場面があった。ただ、米下院で可決し上院に送付された『追加コロナ支援策の現金給付増額』の行方を見極めたいとの向きも多く、積極的に上値を追う動きは見られなかった。ユーロ/ドルでドル売りが一服したことも重しとなり、金先物は引けにかけて上げ幅を縮めた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の中でもみ合う展開となっている。そのため、上下どちらかに放れると手仕舞い売買などから、大きな動きになりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたものの、横ばいとなっておりトレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DがSlow%Dを下抜けたものの、横ばいとなっていることで寄り付き後の動きがポイントになる。
金標準先物の日足では、引き続き下値を5日SMAと10日SMAがサポートしている一方で、上値を下向きの75日SMAがレジスタンスとして意識され上値の重い展開になっている。上下どちらに放れるかが焦点となっている。NY金先物市場も1,800ドル後半でもみ合い相場となっており、方向感を欠く展開になっている。為替市場は103円台半ばでのもみ合い相場となっており、上値も重いが下値も堅い展開となっている。
本日の注目も、上下にある抵抗体をどちらに放れるかが焦点となっている。ただ、世界的に市場参加者が減少していることから、動意の薄い展開になりやすい。
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