FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では低水準でもみ合う展開!

 

★4月8日以降の金標準先物60分足では、雲の上下限がレジスタンスとして意識され下押しする展開となっている。そして、雲の下限を下抜けしたものの、6,080円前後でもみ合う展開が続いてる。先行きは雲の厚みがほとんどなくなり、雲のネジレが頻発する。雲の厚みがなくなることから、抵抗体としての雲の機能は鈍化する。また、ネジレでトレンドの反転や加速など、相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1732.30-1750.70ドルのレンジ相場となった。今週から始まる米主要企業の第1四半期決算発表への期待感からリスク選好地合いが強まり、安全資産とされる金を手放す動きが進んだ。また一部からは、史上最高値を更新し続ける暗号資産(仮想通貨)ビットコインに金相場から資金が流れたとの声も聞かれた。さらに米長期金利の反転を意識して利益確定を狙った売りが増えたことも要因となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下回っていることから、もう一段の下落局面では手仕舞い売りも出やすい。低水準で出来高が膨らむかが焦点となる。一方で、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルと共に下向きになっていることで、下落基調が継続している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、低水準で横ばいになっており、下落の基調は鈍化傾向のなっている。寄り付き後上向きになるかが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、下向きの5日SMAがレジスタンスとして意識される中、25日SMAの6,089円をわずかに下抜けしており、下押しバイアスが強いことを示している。明確に25日SMAを下抜けするなら、心理的節目の6,000円や3月31日安値5,966円が視界に入ってくる。NY金先物市場は、仮想通貨の上昇や米長期金利動向を睨んだ動きとなっており、上値の重い展開が続いている。ただ、心理的節目となる1,700ドルを維持していることから、底堅い展開が続いている。為替市場では、109.00円のオプションが重石となり、ドルの上値を抑えている。

本日の注目点は、25日SMAをじわりと下抜けしてきていることから、明確に下抜けしてしまうのか、それとも再びレジスタンス抜けを意識した動きになるのかが焦点となる。全般的に上値の重い展開が予想されることから、25日SMAの攻防睨みとなる。

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